北海道の東側、別海町にある野付半島。一面覆われた氷の大地は、水平線ではなく氷平線と呼ばれています。
この氷平線を歩くツアーが1月中旬から3月上旬まで実施され、冬の野付半島の雄大な自然を満喫できます。
べつかい氷平線とは
海自体が凍ることによってできる、氷の大地のことです。
野付半島は、オホーツク海に突き出した砂嘴（さし）と呼ばれる地形で、全長が26kmもあります。
京都の天橋立と同じ地形なので、「北の天橋立」とも称されることも。
どうして凍ってしまうのかというと、野付半島の内側の海は、外海と違い波がたちません。
そのため、寒い外気に触れることで湖のように凍ってしまうのです。
べつかい氷平線が見られる時期とは
およそ12月から凍りはじめ、1月上旬から3月中旬ごろがシーズン。
2月中旬以降になると、半島の外海から流氷がくることも。そうすると内側と外側も絶景が広がります。
ひとりで歩くのは大変危険です。氷が厚い場所、薄い場所があり、一歩間違えると海に落ちてしまうことも。
稀に動物うが海に落ちてしまうこともあるそうです。そのため、原則ガイドツアーを利用する必要があります。
べつかい氷平線を体感できる氷平線ウォークツアー
どこまでも続く氷平線を、スノーシューをつけて歩けるガイドツアー。
ベースとなる野付半島ネイチャーセンターから、野付半島の景勝地トドワラまで行き、帰りは海の上を歩くという往復コースです。
約3kmのコースを歩く氷平線ウォークツアーは、初めてでもすぐに慣れるので安心です。
運が良ければ氷平線を歩くエゾシカやキツネの姿を見ることができます。
ウォークツアーの楽しみ方
何もない360度銀世界だからこそ、ぜひやりたいのがトリックアート写真です。遠近法を使ったテクニックにで自分だけのオリジナルを撮影しましょう。
撮影しやすいポーズなどもツアーガイドから教えてもらえますよ。三脚や小道具を使うと、より臨場感のある写真になります。
氷平線ソリツアー
体力に自信がない人や短時間で楽しみたい人向けに氷平線ソリツアーがあります。スノーモービルでソリを引っ張るので爽快な体験を楽しむことができますよ。
あまり体を動かさない分、寒さを感じやすいので防寒対策は入念に行う必要があります。
凍った海上を歩けるこのツアーだけです。氷が溶ける前にぜひ体験染してみてください。
別海町には温泉があるので氷平線を楽しんだ後は、温泉でゆっくり温まるのもいいでしょう。