ケバブ
私たち日本人がケバブと聞くと、大きな塊の肉が回っている姿をまず最初に想像するかもしれません。
ですが、ケバブという言葉は「ローストした料理」の総称のため、肉はもちろん魚や野菜を使ったケバブもあります。
屋台で見かける、炙り焼きにしたお肉を薄くスライスして食べるのは「ドネル・ケバブ」です。
ご飯や付け合わせと一緒にプレートにのせたり、パンに挟んで食べます。
肉を食べやすい大きさにカットし、串に刺して炭火で焼いたものは「チョップシシ」と呼ばれ、日本の焼き鳥に似ています。
日本では食べられないケバブに出会うなら「イスケンデルケバブ」がおすすめ。
カットされたパンの上に、薄切りに切った肉をのせ、その上にトマトソースとヨーグルト、溶かしバターがのった味わい深い料理です。
味付けは店舗によって異なりますが、ヨーグルトは基本のっているとのこと。
ジューシーな肉のうま味とヨーグルトのさわやかさが絶妙な一皿です。
キョフテ
キョフテとは、羊肉や牛肉のひき肉を丸めて団子状にし、焼くor揚げる肉料理です。
クミンやミントといった調味料が練り込まれていて、ピリッとスパイシーな味付けなのが特徴。
トルコで古くから親しまれる料理で、地域によって作り方が異なるため、なんと2000種以上のキョフテがあるそうです。
揚げて作る料理の「クル・キョフテ」はカリッと香ばしい食感が魅力。付け合わせは必ずといっていいほどポテトフライが添えられます。
見た目がコロッケに似ている「イチリ・キョフテ」は、挽き割り小麦のブルグルで作られた生地の中に、ひき肉がメインになったタネを入れて揚げる一品です。
煮込まれたお肉を食べたい場合は「イズミール・キョフテ」を選びましょう。
食べやすいお肉と一緒に、じゃがいもや青唐辛子といった野菜を、トマトペーストで煮込んだ料理です。
うまみがギュッと詰まったお肉と野菜の甘みが楽しめます。
シミット
トルコに行ったら是非ともシミットは一度味わいたいものです。
ドーナツ型にかたどられたゴマ付きパンで、カリふわの食感とゴマの香ばしさが楽しめます。
トルコの街角ではあらゆるところにシミットの屋台が出ていて、中には大量のシミットをのせたお盆を頭にのせて歩き回る人もいます。
首都アンカラにある「チャンカヤ・シミットチシ」は、シミットをはじめ、さまざまなパンを味わえる有名なお店です。
お客さんがひっきりなしに訪れるので、職人さんが絶えず焼いています。
そのまま食べるのももちろん美味しいですが、クリームチーズを塗って食べるのがオーソドックスな食べ方です。
トルコに訪れた際は、複数の屋台やお店でシミットの食べ比べをしても面白いですね。