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東京にある日本一人口の少ない島「青ヶ島」

東京のはるか南にある日本一人口が少ない青ヶ島。山を取り囲むようにできた島は珍しい二重カルデラという地形で、上から見るとドーナツのように見えるのが特徴です。
観光スポットとしては天然のサウナやひんぎゃなどがあります。さらに星空コロシアムと呼ばれるほど美しい星々が望めますよ。
東京から358km、八丈島から70kmほど離れところにあり、アクセスとしては八丈島を中継点として船かヘリコプターで行くことができます。
青ヶ島観光の注意点としては民宿か村営キャンプ場に必ず宿泊予約しておくこと。青ヶ島には民宿が6軒しかないため、フラッと来られても対応できないためです。
宿泊施設へ予約しておかないと、乗船を拒否されることもあるので注意しましょう。

ひんぎゃ

青ヶ島にいると「ひんぎゃ」という言葉がよく聞かれます。ひんぎゃとは山から湧き出る水蒸気のことで、火の際(ヒノキワ)が語源とされています。
これが丸山を中心にいたるところに湧いています。島民や観光客が通る道にも湧いているほどです。
電気のない時代は、暖房や調理に利用されていました。ひんぎゃを利用したサウナや塩があり、現代でも青ヶ島の人々の生活を支えているといっていいでしょう。
1785年に大噴火があり多くの島民が亡くなったという記録があり、それから島民が戻ってくるまでの間、40年にわたって無人島となっていました。
18世紀の活動以降は、顕著な火山活動はなく、ひんぎゃが見られるだけとなっています。

ふれあいサウナ・ひんぎゃの地熱釜

ひんぎゃを利用したサウナです。サウナ室の温度は約60度ですが、自然の熱を利用したものなので、日によって温度や湿度が異なります。
村民のふれあいの場としてだけではなく、観光客も利用可能です。サウナ以外にも水風呂やシャワー、ジャグジー、休憩室がありサウナに入った後、ゆっくりくつろげるでしょう。
サウナ横には地熱釜でアツアツのふかしイモや温泉卵を調理して味わうことができます。蒸気自体は無味無臭なのでどんな料理もおいしく仕上げられるのが特徴。
食材は周辺で販売されていないので、事前に購入しておくといいでしょう。青ヶ島産の塩をかければより一層おいしくいただけます。

丸山遊歩道

珍しい二重カルデラの丸山をぐるりと回れる遊歩道。季節の草花や野鳥たちを観察しながら20分ほどで歩けるハイキングコースです。
峰伝いに一周する遊歩道から見られる景観は見る場所によって形、印象が違います。特に金太(きんた)と呼ばれる低くなった外輪山のすきまから見られる太平洋は絶景です。
青ヶ島に来たならぜひ訪れたい場所といえます。