中国人の友人
中国人の友人から久しぶりにメールが届いた。
メールの中身はこんな感じ
こにちわ
Kさんおさぶりのです
わたしちいどしているのから
まいくろとのろくっとして
……
……
彼女とはもう10年くらい前に、今の会社で一緒に働いていた同僚です。その当時は流暢に日本語を話していましたが、現在はだいぶ日本語を忘れてしまったようです。
彼女が日本にいるとき、お付き合いをしている中国人の男性がいました。彼女が彼を連れてきていたので、わたしも一緒によく食事をしたり、お酒を飲んだりしました。
ある時彼のホームパーティーに招かれました。そしてその時にとても驚かされたのが「友情のしるし」と言って高価なものをプレゼントしてくれたことです。
私はせいぜい、手土産にワインを持参しただけなのに、ブランド品を気軽にくれたんです。
後日彼女に「高価なプレゼント過ぎて、あなたの友人である私にはもらえないからお返しして」とお願いすると「中国人はプレゼントをあげるのもコミュニケーションのひとつだから、何も気にしなくていいのよ」と言われました。
中国人はお中元を贈らない?
日本人も誕生日とか、お中元とかお歳暮とか決まった日や決まった時期にプレゼントを贈る習慣はあるけど、そう滅多にプレゼントをあげることはありません。
こうしてプレゼント気軽にすることで、相手とコミュニケーションをとるのは中国の影響なのかもしれません、なぜならお中元はもともと中国に由来があるものだと聞いたからです。
お中元のまめ知識
お中元とは、7月の初めから15日くらいの時期に、お世話になった人に贈り物をする習慣のことです。
もともとは中国の行事で、1月15日を「上元」、7月15日を「中元」、10月15日を「下元」として行っていた祭のうち、中元だけが日本のお盆と結びついて残ったものです。
中元(ちゅうげん)は道教に由来する年中行事で、三元(1月15日「上元」、7月15日「中元」、10月15日「下元」)の1つです。
本来は旧暦7月15日のことですが、日本では新暦7月15日または8月15日とされ、この時期に日ごろお世話になった人々に感謝の気持ちを込めて贈り物をしました。
この習慣を特にお中元とも呼ぶようになり、現在のような習慣として日本で定着したのは江戸時代といわれています。
お中元は日ごろの感謝を込めて贈る「夏のご挨拶」となりました。
そんな当の中国人はお中元をおくらないそうで、形が変わって日本独自の習慣になっているとのこと。
海外から入った風習が変化するのは、日本のバレンタインやクリスマスなどと同じかもしれませんね。
それは、同じように中国からの習慣が日本でも定着した「お歳暮」も同じです。
おとなり韓国にはお中元はあるの?
しかし韓国には、日本のお中元やお歳暮によく似た習慣があります。2月の「ソルラル(旧正月)」と9月の「チュソク(秋夕)」という代表的な贈り物の季節です。
贈る品もハム、果物、焼き菓子などの食品や、シャンプー、石鹸などの日用品などと日本のお中元にとても似ていますね。
中国人は渡したい時にいつでもプレゼントを贈るのは普通のことでも、日本人や韓国人はプレゼントをする理由があった方が、渡す方も、もらう方も安心するのかもしてませんね。
わたしの知り合いの中国人はアグレッシブ
このことから私が感じたのは、私が知っている中国人は欧米人のように気持ちをオープンにするのにあまり躊躇がないってこと。
思い立ったらすぐに行動したり、思いを伝えたりするんだなと感じました。
彼女からの突然のメールをよくよく解読してみると、日本にいるときと変わらない、彼女らしい生活を送っていることが伝わってきました。
彼とも仲がよく、2人で世界を旅しているようで、また日本にも訪れるみたいです。