映画三昧は大学生の特権
映画は子供から高齢者まで幅広く楽しめるエンターティメントです。
もちろん、社会人になってからでも観ることができますが、話題の映画はいつも長蛇の列で観るまでにも時間がかかります。
大学生の時期は、平日の午前中やレイトショー、オールナイトなど時間帯を選ばずに映画を観ることができるだけでなく、学生割引のリーズナブルな価格も大きな魅力と言えるでしょう。
旅好きパパももっと学生時代に映画を観ておくべきだったと今更ながら後悔しています。
時間が惜しい就活生でもレンタルを利用してぜひ観て欲しいおすすめの映画を3つ紹介します。
僕たちは世界を変えることができない。
youtube : https://www.youtube.com/watch?v=rHPX9gzxwV4
何ともネガティブなタイトルがついた映画ですが、副題には「But, we wanna build a school in Cambodia.(でも僕らはカンボジアに学校を建てたい)」とついていて、実は若い力で事を成し遂げるポジティブな映画です。
イケメン俳優として知られる向井理が映画初主演を務めたことでも知られています。
お気楽なイベントサークルに所属する医大2年生の主人公は、勉強、バイト、コンパとごく平凡な学生生活を送っていました。
あるとき、150万円あればカンボジアに学校を建設することを知り、楽しいけれど何か満たされない日々に虚しさも感じていたため、友人とともに寄付金を集めることから活動をスタートさせます。
どんなにいいことであっても1人の人間がもがくだけでは、世界は何も変えることができないこととともに、これまで味わったことのなかった挫折や現実との対峙など、人間的な成長が自然体で描かれています。
人生とは、将来とは、喜びとは、など暇な時間が多いからこそ悶々と考えてしまう大学生に、等身大の学生の動きがどう響くのか、一度観て欲しい作品です。
イントゥ・ザ・ワイルド
youtube : https://www.youtube.com/watch?v=eQyE0Mu97Ec
2007年にアメリカで上映された映画です。
首都ワシントンDC郊外の高級住宅地で何不自由なく育ち、学業優秀、スポーツ万能のエリートであった大学生が、自分探しの旅ではなく自分壊しの旅に出たという実話が描かれたものです。
「スタンド・バイ・ミー」のように少年が青年になりかけの頃に冒険に出かけるという話はよくありますが、この映画は、物に溢れた現代社会や両親に対する怒りが一人で生きることのエネルギーに変換されているところに大きな違いがあります。
ロードムービーのように主人公の足跡が淡々と描かれていますが、自然の映像美が素晴らしく最後の荒野のシーンでさえ美しいと思わせます。
人から羨まれるような暮らしとキャラクターを投げ捨てでも一人で生き抜くことを貫く主人公の姿に、誰もが抱く憧れや夢を感じることもできるでしょう。
最高の人生の見つけ方
youtube : https://www.youtube.com/watch?v=A4A2gFHodw4
大学生の頃に「将来やりたいことは何ですか?」と聞かれて、明確に答えられる学生は何人いるでしょうか。「自分探しの旅」という言葉は高校時代からよく聞いており、大学へ進学すればなんとなく将来が見えてくると思っていたのに、そうではなかったと感じている人も多いことでしょう。
この映画は、末期ガンになっても自分のやりたいことに遅いということはないという生き方を示しながら、最高の人生とは何かを考えさせてくれます。
命の期限を宣告された家族のために自分を犠牲にしてきたカーター、お金は腐るほどあるのに秘書しか頼る人間がいないエドワード。
そんな2人は、棺桶に入る前にやっておきたいことを書きだしたリストによって結びつけられます。
大学生ならTODOリストはおなじみでしょうが、死ぬまでにやってみたいことリストを作っているという人はあまりいないのではないでしょうか。
余命宣告を受けたときではなく、今から貴重な時間をどのように使うべきなのかについて考えさせられる映画と言えるでしょう。